二対のポストカード

2017年9月から始まった大学の授業内の課題で作成したものになります。

課題内容としては、二つの季節を対比させて二枚のポストカードを制作するという内容です。

このポストカードは季節から感じる五感をテーマに作成しました。

冬の雪山では、冷たくなった鼻で嗅ぐ雪の匂い、雪山の静けさ、冬になるとおやつに出るキウイフルーツの味。

夏の海では、かんかん照りの太陽で砂浜にある海の水分が乾いていく匂い、人々の騒音、キンキンに冷えたスイカの味。

何か一つが季節の象徴ではなくそれらのイメージを混ざり合わせることでポストカードからリアルな冬、リアルな夏を感じさせようと思いました。

五感の中でも食べ物の味は記憶に残りやすいという印象があったのと、日本はお中元やお歳暮の文化があるので食べ物と季節のつながりが深いと思いフルーツをイラストとして作成しました。

夏の写真と冬の写真を対比させるために、二つの写真で要らない部分を取り除いたり二つの写真を近い明度と彩度にしたりすることで統一感を出しました。

フルーツは人々が想像するような抽象的なものにしたかったのでフルーツのイラストを作成しました。イラストもリアルになりすぎないようにグラデーションはそれぞれ一箇所ずつしか使わないことでアイコンのような印象を与えるようにしました。